時代物用語解説

時代物用語の一例をあげてみました
参考にしてみてください♪

 

「虹の空」著:藤沢周平

【表店(おもてだな)】
広い道に面した表の建物
町屋敷の「表」部分の土地や家屋を地主から借りるのは、主に商人や親方クラスの職人たち。商人はそこに常設店舗を構えます。職人の場合は作業場(あるいは作業場兼店舗)などとしてそこを使用します。同時にこうした商人・職人の居住スペースとしても使用されます。職住一致の空間といえます。

【裏店(うらだな)】
町屋敷の「裏」は主に居住の場です。いわゆる裏長屋が建てられたりします。そこにはさまざまな職業の人が住んでいました。現代の都市における、低家賃の賃貸アパート。ちょっとした内職ぐらいはそこでできますが、基本的には寝起きの場所です。主な仕事はそこから他所へ出かけていってやることになります。

【お礼奉公(おれいぼうこう)】
一人前になった使用人はお暇をいただいて独立しても良いのですが、ここまで育ててくれた恩に報いる意味で、御礼奉公と称して、一定期間、無償(ただし衣食住は主人持ち)で働くのが慣習

【一膳飯屋(いちぜんめしや)】
ご飯を茶碗や丼に盛りきって値段をつけて売ることも一膳飯といい、これに副菜をつけて商う店を一膳飯屋といった。一膳飯屋は江戸時代に街道筋の煮売り屋から発展したもので、粗末な(簡単な)食事を出すところでもある。

【やぶ入り(やぶいり)】
薮入りとは、かつて商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など奉公人が実家へと帰ることのできた休日。1月16日と7月16日がその日に当たっていた。藪入りの日となると、主人は奉公人たちにお仕着せの着物や履物を与え、小遣いを与え、さらに手土産を持たせて実家へと送り出した。

【経師屋(きょうじや)】
巻物,掛物,和本,屛風,ふすまなどの表装をする職人。

【小間物問屋(こまものどんや)】
小間物を売買する商人。塗物の容器,箱物,眼鏡,刃物,はさみ,櫛(くし),笄(こうがい),ちろりなどの品物。品物は小間物問屋に集荷され,小売の小間物屋がそれらを仕入れて売った。

【指物師(さしものし)】
ホゾや継ぎ手によって材を組むことを「指す」という。また「物指し」を用いて細工する。指物の技術者を指物師と呼ぶ。江戸では淡泊な木目に渋味をもつ漆塗りを施して素材の木目の美しさを活かしたものが好まれてた。

【水茶屋(みずじゃや)】
水茶屋は、現在の喫茶店のようなもので、茶釜で湯を沸かし、煮立った湯をほどよい温度に冷まして、客にうまい茶を飲ませるのを商売としていた。「掛茶屋」ともいう。
水茶屋では、女将が店を切り盛りし、娘や嫁が店を手伝うようになり、看板娘のいる店は繁盛していったようである。

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